お散歩

7月5日、土曜日の夕刻、些細な口論でちょっとむくれていると、子どもを連れて散歩に行こうと妻がいう。


陽射しもなく、寂しいくらいに涼しくなったこの時間がベストらしい。


乳児の予定の前に夫婦喧嘩はかたちを失い、抱っこ紐とタオルに我が子を包み、ビデオカメラを片手にマンションを出る。


温く湿った風の中に蚊柱がたち、決して心地良くない曇り空。それでも眩しくてまだまともに目は開けていられず、我が子は次第にうとうとし出す。


決して特別じゃない、土曜日の夕刻。お父さんとのはじめてのお散歩、ありがとう。